イオン半径
原子半径(atomic radus)…共有結合の場合の原子の有効半径
ダイヤモンドのC-C距離=1.57Å → Cの原子半径= 0.77Å
ケイ素のSi-Si距離=2.34Å → Siの原子半径= 1.17Å
シリコンカーバイトのSi-C距離=1.94Å = 0.77Å+1.17Å
イオン半径(ionic radus)…イオンを球と見なした場合の半径
結晶格子の格子定数から得られる陰イオンと陽イオンの半径の和から経験的に求められた陰イオンの半径を引く。
1.同じ族に属する元素のイオン半径は原子番号の増大につれて増大する。Be2+0.35, Mg2 + 0.66, Ca2 + 0.99, Sr2 + 1.12, Ba2 + 1.34
2.電子構造が等しい陽イオンの半径は、電荷の増大につれて減少する。
Na+0.97, Mg2 + 0.66, Al3 + 0.51, Si4 + 0.42, P5 + 0.35, S6+ 0.30
3.異なった電荷をもつイオンをつくる元素は、イオンの正電荷が大きいほどイオン半径が小さい。
Mn2+0.80, Mn3 + 0.66, Mn4 + 0.60, Fe2 + 0.86, Fe3 + 0.73