荷物のこと

1,出発の時

私たちは二人で出発したので,それぞれスーツケース(普通サイズ)を預けて,ザックと手持ち鞄を機内に持ち込みました。スーツケースはたぶん重量オーバーだったと思うけど,幸いエクストラ料金は取られませんでした(ありがとうKLM)。持っていったのは当座の着替えと,仕事に使うコンピュータ関係のあれこれと,投稿中の論文の査読結果や試料など。壊れ物と無くなったら致命的に困るものを持っていきました。(2001.4.1)

2,送った荷物

手持ちの荷物の他に郵便局のSAL便でふたつ荷物を送りました。中身は日本語の本を何冊かと,着替えです。それぞれ16キログラムくらいでした。ひとつは小型のスーツケース,ひとつはスキーバックで送りました。ロンドンで住む場所を決めてから,日本から送ってもらうよう頼んでいきました。ひとつは10日で到着し,もうひとつはそれより3日ほど遅れて届きました。残念ながらスキーバックは4つのタイヤのうちひとつがはずれて到着。届いた荷物は住んでいるフラットの管理人さんが部屋の中に入れておいてくれたようです。(2001.4.1)

このふたつで荷物を送りました。 スキーバックは壊れて届きました。くっすん。

3,送っておけばよかった・送らなければよかった

家を日系の不動産から借りたので,てっきり日本的なものもいろいろ揃っていると思っていたのですが,私たちが借りたところは包丁・まな板・たまじゃくしなどが無くてちょっとがっかりでした。でも全部こちらで買えました。包丁とぎがないからこれをこれからどうするか,思案中です。炊飯器もなくて,もう少しで日本製の高い炊飯器を買いそうになりましたが,デパートをうろうろしたらケンウッド製(!)のものが29ポンドで買えました。


スリッパがなかなか買えなくて困りましたが,これも結局2週間以上もいろいろなところを探し回ってやっと売っている場所を見つけました。が,履き心地がよくない。5ポンドだった。

いま無くて困っているのはトイレの便座カバーで,これは見つかりそうにありません。トイレのたびに冷たくてやな感じなので自分で作ろうかとまで思い詰めています。

パソコンのデータの保存のために重いのにMOやCD−Rをがんばって持ってきました。電圧変換器などをかませて使えるかと思ったのに,結局全くうまくいきませんでした。変換器は2種類持っていきました。ひとつは,一応精密機械用というものでした。MOはとりあえず電気は通じるんですが,電源が入っていることを示すランプがフラッシングして安定しません。あげくに(たぶん)電源コードが断線してしまった模様。CD−Rはそもそもつなげても全く電気が通じない。というわけでどちらも使えませんでした。

そもそも持ち歩くのが前提のもので,アダプターがいろんな電圧に対応のものは(パワーブックとキャノンのプリンタがそうでした),変換器なしでプラグの形さえ合わせれば問題なく使えています。

電源用の三本足のコネクター(足の先が丸でなく四角いやつ)は空港で買っていきましたがこちらでも売ってます。電気屋でもう少しで5ポンドも払わされるところでしたが,デーパートの電気屋では3.5ポンドで売っていたのを買い足しました。

お金をCITIバンクに入れてこちらでキャッシングしているんですが,キャッシングのレイトは1ポンド177円(2001年2月現在),それに対してクレジットカード(DCカード使ってます)は170円でずっとお得でした。というわけでなるべくクレジットカードで買い物しようと思っています。でも結局はT/Cチェックが一番レートがよかったです(そのときで166円)。

4,なぜ届かない?
4月には不肖私の誕生日があり,まあそのせいではないが実家の母がおもちを送ってくれることとなった。おまんじゅう大好き・甘党(でもケーキなどはあまりお好みでない)の私はぜんざいを作ることを楽しみに待っていた。もちろん,国際速達郵便(EMS)で送ってくれた。

送ったよという連絡をもらって一週間後,イギリス国内で小包を取り扱うparcel forceからのハガキが!「荷物持ってきたけどいなかったから明日また来るね」待ってました!次の日(だんなが)大学にも行かず一日中待っていたのに結局荷物は来なかった。問い合わせてもまだ配達中のはずだからとつれない返事。そうこうするうちに管理人さんが荷物を預かっているよと本を持ってきてくれた。な〜んだ,お目当ての荷物じゃなかったんだと納得し,さらに一週間,2週間と待つもののまったく届かない。ありとあらゆる手段で問い合わせても届かない。(まず日本の郵便局のHP,それからparcel forceに電話,及びメールで。それも何度も。さらに発送元にも実家の母に頼んで確認してもらったけどこちらもそれぞれ国の事情がありますからねとつれない返事)

結局かびだらけになったおもちが届いて驚いた!なんとその荷物は例のハガキで案内された荷物だったのだ。(本は別件だったらしい。)次の日配達すると言っておきながら20日間もどうやら配達員が忘れて放置してあったらしい。荷物を受け取っただんなの談によると,配達員は白人のおじいちゃん。もうぼけてんじゃないの〜?というわけで怒るに怒れず,ほんとにがっかり。そこで働く人間の質がわるけりゃ,どんなにトップががんばってシステムをよくしても無駄なのね〜と一昔前の日本企業のような感想(人は宝だ!)を持ったのでした。(2001.5.19)

5,送ってよかった!大逆転

こちらに来たばかりの頃,苦労して持ってきたMOドライブが役に立たなくてがっかりしたんですが,こちらで便利ものを購入して見事大逆転,使えるようになりました。それはFRIWOという会社のMPP15というパワーケーブル・ドイツ製。Input・100-240Vをoutput・5V2.4Aにするケーブルで,なにがいいって電源とのコネクタ,マシンとのコネクタの両方がオプションでいろいろな形状に対応させられる点。おかげでバックアップも無事取れるようになりました。ただ,こちらですでにZIPドライブを購入してしまっていたので,ありがたさも半減ってところでしょうか。(2001.6.1)

6,帰国の時

いよいよ帰国です。仕事の関係で増えた書類と石、その他エトセトラは船便でひと足先に送りだしました。日通があってなにかと便利。電話一本で荷物を取りに来てくれるのはいいけど、月ー金のみ営業で時間してもできませんの殿様商売なので、荷物の引き取りを頼む度にお家に釘付けになるのはいただけません。全部で六箱、ふたりぶん。なにかと電子書類時代になって、おそらくひと時代前とは格段に荷物を減らすことができているのではと、テクノロジーに感謝。多分もっともっと身軽になれるハズ。ひと箱いくらの値段設定だったので、25キロの制限ギリギリまでつめて送りだしました。もうひと箱、これは航空便で直前に送りだし、あとは来た時と同じかっこで帰る予定。こっちに来ていろいろ買った、「どうしても必要じゃないけど、まあ日用品(例えばお茶碗、予備のシーツ、毛布、裁縫用の糸、体温計、体重計など。体重計は荷物送り出しのためにわざわざ購入!)」といった類いのものは、このあと同じくロンドン滞在の予定の某君に渡してもらうべく、荷造り中。彼がくるまで、友人宅に預かっておいてもらう手はずになっています。(2003.2.1)



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