フブスグル湖掘削プロジェクト
掘削地点を訪問 2004年3月1日-8日


金沢大学COEと名古屋大学COE,さらにモンゴル,ロシア,韓国との国際共同研究として,モンゴル・フブスグル湖の堆積物コア採取のための掘削が行われています。湖を厚く覆う氷上にやぐらを建て,さてどのくらいの長さのコアを採取できるか。今回は,掘削の様子を確認するために掘削サイト入りしましたが,作業の遅れのため,結局掘削地点を確認するだけの残念な結果となりました。しかし厳寒のモンゴルで面白い経験をつみました。

フブスグル湖の周囲にある小さい湖の堆積物の掘削を,名古屋大学のチームが取り組んだのに参加しました。氷上のランチは韓国製のカップラーメン。立ったままの食事となりましたが,冷えきった体を温める特効薬でした。モンゴルチームのみんなと一緒に記念撮影

 
作業が遅れており,掘削地点はまだ資材を積み上げただけの状態でした。
名古屋大学Luさんからいただいた写真です。
掘削はロシアとモンゴルの研究チームの共同で行われ,ここ,モンゴルチームのベースキャンプで泊めてもらいました。ゲルで寝るのは初めての経験でしたが,名古屋大学の河合先生が薪を絶やさないよう気遣って下さったおかげで暖かく快適でした。
ゲルの天井に空気とり用(?)の孔がとってあり,そこからは満月が!心揺さぶられる経験でした。
私が滞在している間は,あり得ないほど暖かく異常気象といわれました。おかげで膨張した氷がばりばりと音をあげて rigde を作り,氷上を車で移動する時往生しました。湖畔では,氷が岸へ乗り上げ,その大きいこと。自然のパワーに圧倒されました。
フブスグル湖では,氷上を車で移動しました。氷は透明で厚く,でも亀裂が走っており(暖かかったから?)神秘的な美しさでした。

名古屋大チームが,フブスグル湖の近くの小規模の湖の堆積物を採取するのに参加しました.モンゴルチームは手作りの掘削器を作ってサポートしてくれていました。写真は掘削前に氷に孔をあける第一歩の様子です。

決してテロリストではありません。冬のモンゴルはとっても寒い(平均でマイナス20度)と脅された私は,いろいろな人の助けを借りて安く南極セットを手に入れ,万全の寒さ対策で臨みました。ところが私の滞在中はとても暖かく南極セットが威力を発揮し損なってしまい残念でした。

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