オフィオライト文献データベース“AILIS”

金沢大学理学部地球学科 石渡 明


AILISのオンライン版石渡 明の地球学関連文献検索サイト

AILIS(石渡,1994)の他に, MEREF(榎並,1999), UILIS(宇井・和田,1989)のデータベースのオンライン検索もできます.


ノート(地質学雑誌、Vol. 100, No. 2, p. 189 (1994.2))

 オフィオライト文献データベース「AILIS」の最新版が,金沢大学情報処理センターのFTPサーバーから"get"できるようになりました.希望者には,作業手順とユーザー名・パスワードなどをお教えしますので,石渡 明 宛にe-mailで申し込んで下さい.アドレスは, geoishw@kenroku.kanazawa-u.ac.jp です.いろいろ,オマケのデータベースもあります.

オフィオライト文献データベース“AILIS”の公開

金沢大学理学部地学教室 石渡 明

 1993年までの20年間に私が集めた,主としてオフィオライトに関する約4200件の個人文献データベース"AILIS" を公開します.このデータベースには、内外の雑誌、論文集、単行本などから集めた,オフィオライトおよびそれに関連する火山岩・深成岩・変成岩の地質学と岩石学、実験岩石学,造岩鉱物学、テクトニクスなどの文献の他に、恩師、先輩、同輩、後輩の方々から恵与された様々な分野の論文も含まれます。

 このデータベースは1.2MBフォーマットの2HDフロッピーディスク1枚に1つのMS-DOSテキストファイルとして記録されており,NEC, EPSON, TOSHIBAのコンピュータで読むことができます.ファイルのサイズは約950KBです.テキストの1行が文献カード1枚に対応し,カード内の項目区切りはタブ記号、そして改行記号が次のカードとの境界です.カードは著者のアルファベット順に並べられ,各カードには@著者・発表年(英語)、A論文題目(英語)、B書籍雑誌名・巻・頁(英語)、C著者・発表年(日本語)、D論文題目(日本語)、E書籍雑誌名・巻・頁(日本語)、Fキーワード(英語)、G登録日・備考・登録番号がこの順に記録されています(ただし、英語文献の場合はC、D、Eを省略)。

 このデータベースの検索には特別なソフトは必要なく、MS-DOS付属のFIND命令だけで任意の文字列を含むカードを抽出・出力できます。検索文字列は人名でも表題の中の1語(隣接する複数語も可)でもキーワードでも、また英語でも漢字でもOKです。しかし、この方法では実行速度が遅く、条件つき検索もできないので、柴田秀男氏の許可を得て、同氏作成の高速検索用フリーソフト"DGREP"(ver. 11.90; '93.11.1版)を添付します。このソフトはMS-DOSが動くすべてのパソコンで使用でき、使い方はFIND命令と似ていますが、スペルが一定しない語の検索(例えばdike/dyke, Sambagawa/Sanbagawa,Semail/Samail/Sumailなど)、発表年の範囲を指定した検索、いろいろな制限を設けた検索(例えば文頭指定して, ある人が第一著者になっている論文のみを抽出、または文末指定して登録番号で検索)もできます。複数語のAND検索やOR検索をする場合は、一時的なファイルを作りながら検索を繰り返します。"AILIS"の全カードを検索し、ある任意の言葉(文字列)を含むカードだけを別のファイルとしてRAMディスクへ出力させる作業に要する時間は次の通りです。


32ビット16MHzのパソコンでは、 DGREP FIND

 RAMディスクにコピーしたファイルを検索する場合 約  2秒 約 20秒

 ハードディスクにコピーしたファイルを検索する場合 約  6秒 約 30秒

 フロッピーディスクをそのまま検索する場合     約 30秒 約 90秒

16ビット10MHzのパソコンでは、

 RAMディスクにコピーしたファイルを検索する場合 約  6秒 約 50秒

 フロッピーディスクをそのまま検索する場合     約 30秒 約 130秒


 フロッピーを検索する場合はドライブの機械的な作動時間に制約されるので,かなり時間がかかりますが,RAM(拡張メモリー)の検索は非常に高速です.紙の文献カード4000枚を一人の人間の目と手で検索し、該当するものを選び出して書写またはコピーし、出したカードをまたもとの位置に戻す作業をやると丸一日はかかりますが,現在市販されている更に高性能のパソコンを使ってRAM検索をすれば瞬間的にこの作業が完了します。もちろん、このデータベースにお手持ちの文献を加えて自分用のデータベースを作ることも容易ですし(この作業には、このデータベース作成にも使用した(株)ビレッジセンターの「VZエディタ」をお勧めします)、オフィオライトに興味のない方でも,手ごろな大きさのコンピュータ検索練習用ファイルとして利用価値があろうかと思います.


 このデータベースを入手したい方は、5インチまたは3.5インチの2HDフロッピーディスク1枚(プラスチックケースまたは厚紙で防護すること)と返信用封筒(切手貼付、送り先明記のこと)を添えて、郵便で下記宛に申し込んで下さい(無料)。そのディスクにコピーし,使用説明書を添えて返送いたします。なお、石渡は1994年10月まで外国出張のため不在の予定ですので悪しからず。また、このデータベースの作成には平成元年度の科学研究費補助金奨励研究(A)課題番号01740472で購入したパソコンを使用しました。


 注意:AILISの著作権は石渡明に所属します。配布は自由ですが、必ず改変していないオリジナルファイルを配布し、配布先を石渡に連絡して下さい。DGREPの著作権は柴田秀男氏に所属します。

(上の文章は地質学雑誌、第100巻、第2号、189頁(1994年2月発行)に掲載されました)


Ver. 1.9 変更点

  1. 編集や追加を容易にするために,AILIS_AからAILIS_Zまでの26個のファイルに分割しました.これに伴い使用説明書AILIS.HOWの内容を一部変更しました.
  2. 1994年中に集めた文献660編を追加しました.これにより26フィアル全体の容量は1130KB(1.1MB)になりました.
  3. DGREPのファイルはDGREP.EXEのみルートディリクトリに置き,それ以外のファイルはDGREPディレクトリに格納しました.なお,DGREPは最近バージョンアップされました.新しいバージョンが必要な方はNIFTYのFGALAPセッションにアクセスしてダウンロードして下さい.
  4. 英語の使用説明書AILIS.TXEを加えました.AILISとDGREPは1.4MBないし720KBディスクにコピーすれば,IBM-PCおよびその互換機の日本語MS-DOSでもそのまま問題なく使用できます.英語MS-DOSでもそのまま使用できますが,漢字は読めません.

Ver. 2.1変更点(961216)

  1. AILIS_AからAILIS_Zまでのファイルを圧縮ファイルAILIS.LZHにしました。
  2. これに伴い、AILIS.DOCにファイルの解凍方法を追加してREADME.DOCとしました。
  3. 1996年11月までの追加文献をAILIS95として添付しました。

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