2002年度石渡研究室紹介

[石渡指導卒論・修論一覧] [石渡研究室演習報告講読文献リスト]

2002年06月26日 更新)


  • 研究内容
  • 火成岩と変成岩の岩石学・地質学・地球化学を研究しています.日本やロシア極東地方のオフィオライト,グリーンタフ火山岩,付加体緑色岩,そして変成岩を主な研究対象としています.
  • 学生数と学生居室
  • 2002年4月現在の学生数は,後期博士課程(博士課程)2人(うち,留学生1人),前期博士課程(修士課程)4人(うち,休学中1人),4年生1人,計7人です.4年生は,荒井・寅丸研究室の4年生と相部屋で,1階の112室(機器分析準備室)に1人1つの机を構えて研究できます.修士の学生は,2階の院生室(207室),博士の学生は5階の院生室(503室)にいます.4年生も申請すれば電子メールアドレスを得てることができ,また居室からインターネットにアクセスできます.
  • 指導方針
  • 学部卒業時点で,学会で公表できる水準に達するよう,4年生の研究を指導します.しかし,それだけでなく,広い地球科学全般にわたる知識と,科学する態度が身につくように指導します.研究課題の選択とその後の研究の進め方については,学生自身の興味と意欲に基づく自発的・自主的な決定を尊重します.フィールドワークと室内実験を重視し,自分自身で出したデータに基づく実証的な研究を要求します.教官だけでなく,先輩の指導を受けることも必要です.
  • ゼミ
  • ゼミでは各自の研究について発表.討論を行い,各自の研究に関連した論文紹介を行います.ゼミは荒井・寅丸・森下研究室と合同(旧地殻化学ゼミナール)で行うゼミ(火曜)と,石渡研究室独自のゼミ(金曜)があります.それに教室全体の地球学ゼミをいれて週3回です.
  • フィールド指導
  • 例年4月〜6月に教官と下見をして研究地を決定し,7〜9月に学生自身で野外調査を行います.研究室全体の巡検もあります.野外調査中の生活費・交通費は自弁ですが,若干の援助はします.サンプルの運送費は研究室で支弁します.
  • コンパ
  • 4〜5月,夏休み前,年末,卒業前,来客時などに楽しいコンパがあります.荒井・寅丸・森下研と合同のコンパも2〜3回あります.
  • 卒業生の就職先
  • 地質コンサルタント会社,資源開発・鉱山会社,公立中学校・高校,農水省などの官庁に就職しています.金沢や他大学の大学院に進学する学生も多く,青年海外協力隊にも行っています.
  • 研究成果の発表
  • 卒論を終えた学生は,必ず学会発表を行います.就職した学生の場合は,教官が代わりに発表することもあります.発表する学会は,日本地質学会,日本岩石鉱物鉱床学会,日本火山学会,地球惑星科学関連合同学会,地学団体研究会などです.
  • 研究に使用する機器
  • 試料製作用の切断機・研磨機などの機械類,分析用の天秤・蛍光X線装置(XRF),電子線プローブ分析装置(EPMA),走査型電子顕微鏡-X線装置(SEM-EDAX)の取り扱い,京都大学原子炉実験所(KURRI)・金沢大学放射性同位体(RI)理工系実験施設を利用した中性子放射化分析,および一般のコンピューターを用いたデータ処理・発表用図表類の作成(プレゼンテーション)などの技術と使用法を習得できます.
  • 必要な選択科目(学部生向け)
  • 岩石学,地殻化学特論,地学野外実習,地学巡検,地学課題演習(岩石学関係),地球発達史(岩石学関係).
  • 望ましい選択科目(学部生向け)
  • 層位・古生物学,鉱物学,地球物理学,地球環境学,地学実験(岩石学関連),X線結晶学,計算機地球学.
  • 学生の研究テーマ
  • 【博士】能登半島北東部内浦付近のグリーンタフ層序と高マグネシア安山岩の成因,日本及びロシア沿海州のジュラ紀付加体中の超苦鉄質噴出・貫入岩【修士】福井県美山町のグリーンタフの岩石学.福井県三方五湖周辺の丹波帯緑色岩の岩石学.能登半島西部羽咋―富来間のグリーンタフの岩石学【4年】能登半島北東部内浦付近のグリーンタフのK-Ar年代.
  • [卒論・修論一覧] [石渡研究室の最近の公表論文(1994〜)]


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