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角間キャンパス岩石散歩
(石渡先生作成)


Kanazawa University
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安全指針・心得


現地球学科、地球学コース及び地球環境学専攻所属の学生及びスタッフに対する安全指針・野外調査の心得です。


地球学科における安全の指針 (平成17年7月1日, 環境保全委員)

地球学科の活動は多岐に渡ります。すべての作業においてそれにふさわしい注意が必要です。
理学部の「実験実習における安全指針」および「事故対応等マニュアル」をよく読んで下さい。

1) 岩石カッター、粉砕機などの工作機械の利用時
理学部の安全指針 p5 の「機械工作に関わる作業上の注意」を熟読して下さい。

2) 高圧ガスの利用
理学部の安全指針 p4 の「高圧ガス容器(ポンベ)の取扱上の注意」を熟読して下さい。

3) 化学実験時の注意
理学部の安全指針 p3 の「薬品取扱上の一般的な注意」を熟読して下さい。

4) 放射線, x線発生装置取扱時の注意
これらの案件に関しては別途講習会や担当教員による指導などがあります。また理学部の安全指針 p10 の「放射線被爆」の項を熟読して下さい。

5) 野外調査に関しての注意
理学部の安全指針 p6 の「野外調査に関しての一般的な注意」を読んで下さい。年度開始のガイダンスに出席するとともに、地球学科のHPに掲載されてる詳しい指針を読んで下さい。

6) その他
実験や調査に関しては指導教員・担当教員とよく議論・相談して下さい。

 → PDF版

 

野外調査の心得

○大学スタッフによる事前の準備
*担当教員は必ず調査地を複数回訪れ、下見をしておく。
*事前に地元の警察署・役場に計画書(具体的計画、及び授業の概要なども含めたシラバス的なものを合わせて)を提出しておくと同時に、調査概要を説明する。道路などの状況もチェックしておく。1/5000 の地図も入手できる。それらの資料は一部を学科事務室に置いておく。
*ある程度優先させるルートの指示をする。重要なルートがアクセスが悪い場合、計画に関する示唆を行っておく。
*緊急支援用のザイル、毛布、食料、着替え、トランシーバーなど一式を学科で準備しておく。
*緊急時に支援を担当する教員を学科で決めておく。
*緊急時の対応に関するガイダンスを行う。学問的以外にも「自然への対応法」を経験させることが望ましい。

○調査前
*グループで調査する際は構成員の名簿を作成し、各自携帯するとともに学科事務室に一部置く。携帯電話、アパートおよび実家の連絡先を明記する。担当教員および緊急支援係の教員の連絡先、地元警察、金沢中警察署、役場の教育委員会・林務課、フィールドや宿から近い病院・医院なども連絡先に含める。
*事前に調査値に赴き、地形、行動に要する時間、道路の状況、露頭の露出状況などを調べる。
*事前学習会で調べた注意事項などを含めて発表する。
*行動計画書を提出する。これを地元の役場や警察署に提出する。
*緊急時に備えて携行品を準備する。
*救急箱などの借り出しを忘れない。
*現地の病院などの位置を調べておく。
*単独で調査を行う場合はとくに指導教員とよく相談する。
*単独で調査を行う場合、宿の人に予め調査概要を伝え、事故の場合の支援をお願いできるようにしておく。
*単独で調査を行う場合、事故と思われる場合、まず教室に連絡してもらえるように宿の人に、お願いしておく。

○調査期間中
*学生は当日の行動予定(調査ルート、調査に行く学生の名前、集合時間など)を 1/25000 地図上に落とし、宿の決まったところに残しておく。
*雨の日など調査が出来ないときは地元の役場や警察署などに足を運び、調査の状況、今後の調査の運びを説明する。
*緊急支援用のザイル、毛布、食料、着替え、トランシーバーなどを宿に一式まとめて置いておく。
*林道の崖崩れなどの危険を感じられるとき(落石などの見られるとき)は付近で作業しない。大雨のときはそれより奥に入らない。
*雨の降った日の次の日、天気が悪くなる予報の時は沢に入らない。

○沢での調査に関して
*沢には必ず2人以上で入る。
*沢に入る時は万が一を想定して懐中電灯、非常食、湯沸かし用の小鍋、防寒具、雨具、呼び子(笛)、爆竹などの携帯品を忘れずに持参する。トランシーバーがあると好ましい。
*沢調査中に強い雨が降ってきた場合は直ちに道路に上がる。急に増水することがある。
*沢調査中、弱い雨あるいは雨が降りそうな状況であっても水が濁り始めたら直ちに道路に上がる。上流で強い雨が降っている可能性がある。
*沢に入り、尾根を越えて別の沢にはいるという「尾根越え」はしない。

○沢でのトラブル
*沢で迷ったら暗くなる前にアクセス道路に上がる。道路を辿って確認できる地点まで移動する。
*沢で暗くなった場合、アクセス道路がそばにある場合は懐中電灯を利用して速やかに上がる。
*沢で迷った場合で道路へのアクセスが遠い場合は、直ちに引き返し、確認できる地点まで出る(沢の分岐点など)。
*一人が動けないような怪我をした場合は、まず道路がある側の高まりに上がり、防寒具などを着用して助けを待つ。もう一人が道路に出て助けを呼ぶ。
*沢で動けなくなった場合、焚き火をする。特に寒くなってきた場合、服を乾かす、お湯を湧かすなどして体を暖める。虫避け効果もある。また、煙・臭いによって遠くから見つけやすくなる。

○有事(学生が帰ってこないなど)の対応
*同行の学生は、まず数人で手分けして調査地周辺を捜索する。同時に大学に連絡する。連絡待機する学生数名(当事者班1名を含む)は必ず宿に残る。警察には大学から連絡するので、指示を待つこと。

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