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授業で回収した感想カードの内容をまとめてみました.感想ではない部分を省いたりしています.
地球環境学基礎(修士1年・前期)
メスバウアー分光法に関する講義
【 感想 】
● メスバウアー分光法については今回初めて学んだが,その基本的な原理や応用例がよく分かった.ドップラー速度と吸収率のスペクトルについて,ダブレットについての理解があまり及ばなかったと考えている.スプリットする理由と,ピーク位置がドップラー速度=0のところにならない理由が切り分け可能なのかと言う疑問を抱いた.鉄についてのメスバウアー分光の場合,鉄と硫黄の合金では周りの固体状態,結晶状態を反映していると言う漠然とした説明であったので,本当はもっと難しい原理があると思った,其のあたりの詳しいことをメスバウアー分光についての本を参考に学びたいと思った.また,結合エネルギーと反跳エネルギーの大小関係からメスバウアー分光法を適用できるか否かを決める際,物質の状態により決めた(固体か液体か)ので,定量的な判断ができるのかと言うところに興味を持った.
◎測定できるものできないものについてはおそらく研究がされていると思いますが,私は固体しか測らないので調べたことがありません.興味があれば調べてみてください.
○ メスバウアー分光法の測定原理が良く分かりました.また,グループワークを通してメスバウアー分光法が適用できる物質がどのようなものか理解できました.ただ,スライドを必死で映しながら話を聞くような形だったので理解し切れない部分もありました.教科書を読んで学習したいと思います.
● 私は赤外分光法やラマン分光法を用いて研究していて,分光法になじみがあったので,メスバウアー分光法は聞いたことが無かったが頭に入りやすかった.ノートをとるのと説明を聞いて理解するのを同時にやるのは大変だったが,分光法は様々な分野での構造などの理解に役立っていることが分かった.
○ メスバウアー分光法の原理,得られるスペクトルの特徴,スペクトルから分析できる超微細構造,およびその解析方法について詳しく講義を受け,非常に多くの情報が得ることができることが理解できた.これまでメスバウアー分光法について名前は知っていたものの何を測定しているのか,原理はどのようなものか何の情報が得られるのかは知らなかったため,今日の授業内容は非常に有意義だった.授業を通して特定の元素の周辺環境によって変化する鏡面原子用を利用して元素の配位席,及び其の占有率mその他の微細構造の情報を得られると言うことが分かった一方,その具体的な解析方法,どの情報がスペクトルのどの部分に反映されるのかなどについては改めて教科書を見て勉強しなおす必要があると感じた.
● メスバウアー分光法という方法ははじめて耳にしたが,Feを含む様々な物質の配位や参加数など多くの情報が和えられる非常に有効な手段であることが分かった,メスバウアー分光法は反跳エネルギーの損失が少ない結晶を含んでいたりガラス状態である物質において測定可能であるが,血液やゲルで測定できるのはとても驚いた,理由を聞けばとても納得できたが測定手段として用いることができるかの半田をすることが難しいと感じた.
○ Mossbauer spectroscopy is kind of new information for me, and it is very interesting about radiation to understand it. I'll read again and search for another reference about it. In my opinion, perhaps there is not enough time for this theme. It is little bit to fast, but, I can manage some by taking a picture of it, perhaps more english explanation could help internatilnal student like me to get more understanding. Anyway, thanks for the lecture. It is very interesting.
● メスバウアーsぺくとるを解析するには結合して固定する必要があることが分かった(?).また血液は凍結させることでメスバウアースペクトルの解析を行うことができることがわかった.例が分かりやすくて面白かった.
○ メスバウアー分析の基本的な原理を理解することができた.反跳エネルギーの意味も分かりやすかったが,元素がどの程度結合していればいいのかが分からず,議論の際悩んでしまった.その原子が共鳴するかしないかは明確に線引きができるものなのですか.それともある程度結合しているものは励起する原子の割合が高くなる,励起しやすいと言うものでしょうか.
◎通常固体中の鉄の場合は共有結合やイオン結合などの強い結合を形成するので大体の場合は測定できます.中学校の理科の教科書の物質の三態を見ればよく分かると思いますが,液体の場合,結合していてもその結合が弱くすぐに切れる(流動性がある)ため強いエネルギーを与えられると結合がきれ,反跳エネルギーのロスが大きくなることで,鉄原子が共鳴現象を起こすことができないため測定はできないのだと思います.
● 最初は英語でぜんぜんついていけていなくて黒板を写すマシーンと化していたが,最後のグループワークは楽しかった.金属鉄,鉄酸化物,カンラン石,ガラスは測定した話をどこかで聞いたことがあり,ケイ酸塩もガラス陶磁と考えればできるかと思ったが,物質の状態を反映していないと言う意味では×というのは分かりやすかった.メスバウアー分光法をするために必要なサンプルの量が分からなかった.血液に鉄が含まれると言うのは分かるがどの程度あればできるのか,血液は固結した状態でいいのか分からなかった.凍らして固結すると言うことであったが,分析時の様々な線によって溶けてしまうのではないか,水分を飛ばすほうがいいのではないかと疑問に感じた.
◎凍らせて測定するときは,測定中に常に凍った状態をキープするので解ける心配はありません.血液を凍らせてもヘモグロビン錯体の結合状態は変わらないので測定可能です.ただ水分を飛ばしてしまうと形態が変わるかどうか分かりませんが,量が必要だと思うので難しいと思います.サンプルは大体100〜50mg位あればいいと思います.厚さはできる限り薄くしてください.
○ メスバウアー分光法に関する授業を受けて,名前しか知らなかったメスバウアー分光法に関する原理やどういうことが分かるのかということが分かりました.一つの測定で化学結合など様々なことを求めることができるのは驚きでした.スライドは分かりやすく,説明も分かりやすかったのでメスバウアー分光法についてきちんと理解することができました.
● 今日は物質の価数やひずみ,磁気分裂の度合いなどの性質を測定するメスバウアー分光法について学んだ.自分は研究で原子レベルの細かい物質の構造を扱うことは無いので,よく分からない言葉や原理も多かったが,なんとなく共鳴を起こす原子が入っていて構造が固定されていれば使える手法だということは分かった.
○ グループディスカッションの際,血液は液体ゆえ測れないと思っていたが,状態をこちらで設定すれば測定可能であるということは驚きであり,外の液体状のものも状態変化させれば測定できるかについても疑問に思った.メスバウアー分光法について初めて聞いたため内容の把握が難しく原理についても改めて復習したいと思う.授業でもできればもう少しまとめる時間がほしいと感じた.
● 原子・電子にγ線を当てて実験を行っているのでX線分析と似たものがあるのかと思った.
○ 初めてメスバウアー教授とこの方法を知りました.
● 価数が分かると錯体がどのようなものとなるかが分かるため重要な解析だと分かった.分裂のところをもう少し丁寧にやってほしかった.4つの超微細構造パラメーターについて駆け足だったので,ノートに写す時間がなかったのが少し残念であった.まとめスライドでもう少しゆっくりしてほしかった.逆に最初はもう少し早足でも良かったと思います.しかしグラフとか分かりやすく,最後のグループワークも理解を深めるには意義深いものであった.
○ 鉄の2価,3価は色などの見た目でも分かりますが(物による),より詳しく調べると違いが分かるんですね.岩石中のFe2+とFe3+の違いで何が分かるのか興味を持ったので調べてみます.
● こまめに質問を聞いていただけてよかったと思います.最後のクイズは全問正解できなかったのが悔しいです.血液はどちらかと言うとアハ体験をした気分でした.ヘモグロビンのことを思い出しました.メスバウアー分光分析の復習になる楽しい授業でした.ありがとうございます.
○ メスバウアー分光法の分析の仕方などが良く分かりました.他の人の研究でメスバウアー法という言葉は知っていたのですが,詳しくは理解できていなかったのでこの講義で学ぶことができてよかったです.今回の講義を聞いて自分でも測定したくなりました.血液が測れるのは衝撃でした.結晶構造は面白い形だなと思いました.凍らすのではなく乾燥させると測れるのか気になりました.
● γ線放出による反動として出て行くエネルギーによってγ線の共鳴が見られないが,反動が限りなく小さい結晶などを用いて分析できるようになったのが面白いと思いました.グループワークが他分野の人と混じって多方面から議論ができて楽しかったです.特に血液について新しい知見が得られて良かった.
○ 今回の講義でメスバウアー分光法の仕組みがある程度理解できました得に結晶では反跳エネルギーの損失が少なくなり励起状態になるためメスバウアー効果が観測できると言う説明はとても分かりやすく面白いと思いました.しかしスペクトルから得られる結果については結局何が分かるのかが理解できませんでした.
● 今回聞いた中でスペクトル解析に関しては今までも別の機会に何度か聞いていたことがありましたが,その中でも今回のメスバウアー分光法は初めて知りました.解析のイメージはなんとなく持つことができたけれど,細かい原理は良く分かりませんでした.自分の専攻とは異なるコースなのでもっと知識も多く身につけておかなければならないことも多かったですが,興味を持っていろいろ調べてみようと思います.
○ 今日はメスバウアー分光法の原理とその基礎について学んだ.原理の部分で共鳴吸収現象について具体例を交えて説明していただいたので非常に分かりやすかった.今回気になったことはメスバウアー効果を起こす原子と起こさない原子にはどのような差があるのだろかということ,そしてなぜ分析にはFeのメスバウアー効果が主に使用されているのかということである.
◎メスバウアー効果を示すものと示さないものの違いについては考えたことが無かったですね.これから調べてみるといいと思います.
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