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| <研究テーマ> ●カンラン岩の岩石学と構造 地質学 カンラン岩は、上部マントルの大部分を占めてお り、固体地球の物質循環の一要素を担っている岩石です。特に表層部の多くの現象を司る重要な役割を果たしています。例えば、高密度のマントルリソスフェア が地球深部へ沈み込む力は、プレート運動の駆動力の一つとなっていますし、マントルカンラン岩は部分融解して火山岩マグマを生み出す起源にもなっていま す。 地球を理解するためには、マントルの特徴をもっと詳しく知りたい。しかし、マントルは上側を地殻に覆われていて、すべてを直接に観察 することは困難で す。ただ、マントルゼノリスや造山帯カンラン岩といった天然のカンラン岩には、実際のマントル物質がたどったテクトニックな履歴、力学的挙動、地球化学的 変化の痕跡が、鉱物や変形構造などに残されています。私は、これらを詳しく観察し、解析することによって、マントルと地殻を含めた固体地球の物質循環のさ らなる理解に向けて、有意義な情報を見つけ出すことを目指しています。 @H2O がマントルカンラン岩へ及ぼす影響 H2Oが 岩石に含まれると、その有効粘性や相関係など岩石の性質が大きく変化します。この性質が地球ダイナミクスへ及ぼしている影響は非常に大きいと予想されてい ます。沈み込み帯のようなテクトニック場では、H2O の寄与を明らかにすることが最重要の課題と言ってもよいでしょう。H2Oはマントルでどんな「いたずら」をしているのか。 これを解明することによって、地球のダ イナミクスをより深く理解できるかもしれません。 Aカンラン岩体の上昇問題 重力場では、密度の大きい重たいものが下へ沈み、より軽いものが浮きます。軽い地殻の下に重いマントルがあるのは、地球にとっては安 定 な状態といえます。しかし、造山帯には地殻物質に混ざって巨大なカンラン岩体が露出しています。なぜ重たいはずのマントル物質が数十kmもの距離を地表ま で上昇してくるのか。この問題の解明は、地球内部におけるマントルの 力学的挙動を 理解する手掛かりとなるに違いありません。 |