1. Umino, S., 1985. Volcanic geology of Chichijima, the Bonin Islands (Ogasawara Islands). J. Geol. Soc. Japan, 91, 505 - 523.

小笠原諸島父島は高Mg安山岩の一種であるボニナイトの世界最大の分布地である.始新世の海底火山活動は不整合によって下位の円縁湾累層,中位の旭山累層,上位の三日月山累層に分けられる.円縁湾累層の火山活動は枕状溶岩の噴出を主体とした穏やかなものであったが,旭山累層は薄いシ−ト状溶岩からなる.これらは侵食間隙を経て水中土石流堆積物(三日月山累層)に覆われる.島は中新世に一旦陸化した後,有孔虫を主体とする珊瑚礁に覆われた.

 

 

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