15. 海野 進・岩野晶子,1992. 斑状ボニナイトの起源 結晶−メルト混合層の破壊とマグマ混合 ―.火山,37, 183 - 203.

小笠原諸島父島産ボニナイトの斑晶について累帯構造を解析し,マグマ溜り中での斑晶の形成とマグマ混合の過程を明らかにした.斑晶の大部分を占める斜方輝石は均質だが,組成が結晶毎に異なるコアと,未分化マグマとの混合の結果晶出した微斑晶と同じ組成の逆累帯したリムからなる.これらの斑晶はマグマ溜りの天井付近で生じた結晶−液境界層中で形成され,供給された未分化マグマのファウンテンによって破壊され,混合マグマ中に取り込まれ噴火に至った.

 

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