伊豆半島と伊豆大島の間に分布する海底火山群から採取された試料の主要元素，微量元素，鉱物組成を分析し，伊豆東沖海底火山群と東伊豆単成火山群のマグマの起源を論じた．ドレッジ試料は伊豆大島の玄武岩に類似した低アルカリソレアイトと東伊豆単成火山群の玄武岩質安山岩に類似した高アルカリソレアイトに分けられる．後者のZr/Y元素比はばらつきが大きく，地域的な規則性も認められない．また，結晶分化では説明できず，4-10 %のマントルカンラン岩の分別溶融が必要である．

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