2. Umino, S., 1986. Geological and Petrological Study of Boninites and Related Rocks from Chichijima, Bonin Islands. PhD thesis, University of Tokyo, 367p.

小笠原諸島父島は古第三紀始新世から漸新世に活動した海底火山であり,高Mg安山岩の一種であるボニナイトからなっている.鉱物組成,全岩化学組成および高温高圧実験の結果,初生ボニナイトマグマは上部マントルの部分溶融で生じ,地下10 kmのモホ面付近のマグマ溜りで結晶分化,マグマ混合によって分化した.また,火山活動後期にはボニナイトマグマは結晶分化によって安山岩,デイサイト,石英デイサイトを生じた.

 

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