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IODP Expedition 363 Western Pacific Warm Pool

 プロジェクト概要

2016年秋,2度目のIODP航海で再びJOIDES Resolution号に乗船しました. Exp.363では,オーストラリア北西部の2サイト,WPWPの7サイトを掘削し,合計7000m弱の堆積物コアを採取しました. 西部熱帯太平洋には世界で最も高温な海水(西部太平洋暖水塊,Western Pacific Warm Pool: WPWP)が存在し,熱や水蒸気を大気へと供給し,活発な対流活動を起こして地球気候のエンジンとして働いています.そのため,この海域の過去の海水温変動は全球気候変動に多大な影響を与えてきたと考えられます.気候システムを理解する上で当海域の海洋環境が何によって引き起こされ,どのように変化してきたのかについての理解が不可欠です. 本研究室では,過去400万年間の西赤道暖水塊における水温変動に注目して研究を進めています.

本プロジェクトで期待される研究成果については,J-DESC NEWSに寄稿した記事をご覧ください.

また,本航海の詳しい情報は公式の航海サイト(英語)をご覧ください.


 本プロジェクトに関連した研究成果 (Publicationのページに論文へのリンクがあります)

  • Rosenthal et al. (2018) Proceedings of the International Ocean Discovery Program
    • IODP 363次航海掘削の報告書です.船上でのコア記載や物性計測,年代モデルなどの情報が公表されています.
  • Pearson et al. (2018) Jouranl of Micropaleontology
    • 表層堆積物から見つかった,単一の浮遊性有孔虫化石を使った膠着質底生有孔虫の報告です.船上で原稿を仕上げて投稿まで持って行く,第一線の研究者の凄さを見せつけられた論文です.

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Contact: tsagawa(at)staff.kanazawa-u.ac.jp