IODP Expedition 363 Western Pacific Warm Pool
2016年秋,西部熱帯太平洋の深海掘削国際プロジェクトに参加しました.2013年に参加したプロジェクトと同じIODPという名前ですが,今回はInternational Ocean Discovery Program:国際深海科学掘削計画という名称です.
当研究室では,西太平洋暖水塊(Western Pacific Warm Pool)における過去400万年間の水温変動というをテーマで研究を進めています.
本プロジェクトは科学研究費補助金 基盤研究B「新生代後期の北半球氷床拡大と熱帯太平洋大気海洋相互作用の関係解明(2018-2021年度)」によって補助を受けています.
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IODP Expedition 346 Asian Monsoon
2013年秋,日本海と東シナ海の海底掘削国際プロジェクトに参加しました.統合国際深海掘削計画IODP (Integrated Ocean Drilling Program)は,日本,米国,欧州を中心とした世界各国の共同プロジェクトです.
この航海では2つの縁海(日本海と東シナ海)に記録された東アジアモンスーンの発達と全球気候変動との関係を明らかにすることを目的として,計9サイトにおいて連続的な堆積物コアを掘削しました.掘削して回収された堆積物の総延長は6135.3mでIODPの最長記録となりました.
当研究室では,主に日本海鳥取沖の浅海サイトの底生・浮遊性有孔虫化石を使って,過去140万年間の表層環境と深層循環の関係をテーマに研究を進めています.
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若狭湾−水月湖プロジェクト
2015年7月,海洋研究開発機構が運航する“かいれい”のKR15-10航海にて,日本海南部の若狭湾沖にて堆積物コア試料の採取をはじめとする観測を行いました.
浅海から深海における海洋循環,物質循環,酸化還元状態の変遷を明らかにすることを目的として,水深280mから1800mまでの深度トランセクトで5本の堆積物コアを採取しました.また,本プロジェクトでは海底堆積物の記録を,高い年代精度をもつ水月湖の堆積物記録と対比することに挑戦し,海−陸の気候変動の関係を明らかにすることを目的としています.