２０１０年６月３日と４日の両日，金沢市文化ホールにて，国際ワークショップ「2１世紀モホール計画」が開催されました．この本会議に先立ち２日には金沢大学において特別講演会が行われました．
本会議では，国内および欧米諸国より６０名を超える地球物理学・岩石学・生命科学などの科学者と掘削・計測の技術者が一堂に介して，計画についての講演と熱い議論が行われました．
これまでの「モホール計画」に関する会議である，「Mission Moho Workshop」（2006年 ポートランド，米国），「Southampton Workshop」 (2009年 サザンプトン，英国）では重要な成果が残され，統合国際深海掘削計画の中における優先度が広く認識されてきました．今回，金沢で行われた会議では，これまでの議論と課題の総括をもとに具体的な計画と戦略が決定され，計画遂行と科学目標達成へ向けての実質的な第一歩となりました．
最重要課題として議論された項目とその成果
１．掘削地点の選定と事前調査の開始について
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掘削地点の候補海域を３つ（コスタリカ沖・ハワイ沖・メキシコ沖）に絞り込み，モホール国際事前調査グループの結成が決定され，事前調査計画が作成された．
２．科学目標達成に必要な技術開発について
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必要かつ１０年程度で開発可能な技術の開発の優先順位を議論し，そのロードマップ作成の基盤が構築された．
以上の議論・決定事項は，本会議後６月５日に金沢大学において行われたレポート執筆会議の場でまとめられ，Workshop Reportとして公開されています（右上のリンクからダウンロードできます）．
