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角間キャンパス岩石散歩
(石渡先生作成)


Kanazawa University
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新美君(奥寺研)の2011年国際結晶学会参加報告


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1.はじめに

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2011年8月22日~30日に第22回国際結晶学会(IUCr2011: XXII Congress and General Assembly, International Union of Crystallography)がスペインのマドリッドで開催された。国際結晶学会は3年に一度開催される学会であり、今回は世界中から約2800人もの研究者が参加した大規模な学会であった。

2.マドリッド

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今回の学会開催地のマドリッドはスペインの首都であり、300万人を超える人口を有し、欧州で指折りの大都市である。マドリッドはメセタと呼ばれる高原に位置しており、大陸性気候である。日中は非常に強い日差しを感じたが空気が乾燥しており快適であった。夜は涼しくジャケット一枚あればちょうど良い。ガイドブックや報道から治安が悪いという印象を持っていたが、繁華街では警官がパトロールしており治安の悪さは全く感じなかった。マドリッドはとても居心地良い土地であった。スペインでは夕食を夜9時以降に食べるのが一般的なようで、人々は日付が変わる時間になっても外で食事を楽しんでいた。生ハムの味は今でも忘れられない。


 写真左:マドリッドの中心地であるソル広場
 写真右:生ハムの数々

3.発表

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今回の学会が私にとって初の発表の場であり非常に緊張した。また英語での発表ということもあり、果たして自分の英語が通じるのだろうかという不安もあったがコミュニケーションをとることができたので良い経験となった。普段のゼミと違い、様々な研究者の方々から指摘や助言を頂けたので今後の研究に活かそうと思っている。また、発表を聞くのも学会の醍醐味である。この学会では生物系から有機系、無機系と多くのセッションがあり、様々な発表を聞くのが日々の楽しみでありました。特にMicrosymposia(MS)54:Minerals as advanced Materialsの鉱物分野のセッションでは、鉱物学を勉強している私にとって非常に勉強になる内容でありました。

 写真:私とポスター

4.おわりに

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国際学会は英語でコミュニケーションをとることができる場であり、世界中の研究者の発表を聞けるとても刺激的な場であると実感しました。また、その土地の文化に触れることで多くの刺激を受けることが出来ます。その後、私は2011年12月に国際結晶学会数理結晶学ワークショップ(MathCryst)に参加し外国人の先生からレクチャーを受けました。外国人の方々が多数いる場でありましたが国際結晶学会での経験から、そのような環境でも臆することなくコミュニケーションをとることが出来ました。また、2012年の冬にオーストラリアでアジア結晶学会が開催されるので、参加すべく日々研究に励んでおります。

 写真:市民が集うレティーロ公園

現在の項目:

1.はじめに
2.マドリッドについて
3.発表
4.おわりに

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